連携抜群のマイケル&ベンの次の攻撃は、二人掛かりの逆えび固めだ。柔軟性抜群の女子レスラーに普通の逆えびでは、さほどの効果が無いのだが、ヘビー級男子レスラー二人掛かり、しかも背中を踏みつけておいて絞り上げるのだから、さすがの澤上マリもたまらない。
ギシギシギシ、いやな音をたてて、マリの体が反り返る。
「あううっ!」
「どうだ、早くギブアップしないと背骨が折れちゃうぜ!」
「誰がするもんですか!」
歯を食いしばり、必死に耐えるマリ。
(ここでギブアップしたら、オーナーの思う壺だわ。所属レスラーたちのためにも、絶対負けられない。)
「これなら、どうだ。」
休むことを知らないマリへの攻撃。今度はベンのモンゴリアン・ベアハッグだ。ヘビー級の男子レスラー同士では、技をかけるほうにも負担が大きく痛め技にしかならないこの技も、体重三分の一の女子レスラー相手なら話が別だ。強力な必殺技になり得る。
ミシミシミシ、さっきまで二人掛かりの逆えび固めでさんざん痛めつけられたマリの背中と腰が、再び悲鳴を上げる。
「あうっ、うっ。」
苦悶のうめき声を上げ、首を振るしかなす術の無いマリ。
マイケルがマリに近づき、胸に手を伸ばす。
「社長、苦悶の表情も色っぽいですねえ。さあ、触らせてもらいますよ。これだけビキニの布が小さいと、ほとんど生おっぱいに触ってるのと変わんないよね、へへへ。」
「お止しなさい!」
マリの乳房に触れた瞬間、一瞬驚き、一層笑顔の広がるマイケル。
「何、このおっぱい? 手に吸い付いて離れないぞ。しっとりして極めの細かい肌も大人の体って感じ~~。」
「こら、すぐその手を離しなさい。」
「いやだよ~。それっモミモミモミモミ!」
「くうっ!」
二重三重のオーナーのいやがらせ、さらにここにきて、散々痛めつけておいてのセクハラ攻撃。強固な澤上マリの意志が少しずつ揺らぎ始める。
(く、悔しい。観客の前で裸同然の水着。それにこんな奴に胸を触られるなんて。)
オーナーの狙いはマリの心を折り、屈服させることなんだ。このまま負けちゃだめだ! 立ち上がれマリ!
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