パンサー・ミミのパートナーに名乗りを上げたホワイト・キグナス。
直訳すると”白い白鳥”なので、少し変ですね(^^;。プロフィールはストーリーの中でおいおい紹介する予定ですが、WSMの中でも、飛びっきりの清純派、正統派のヒロインにする予定です。
私の思い描く清純派、正統派のイメージにぴったりなのが、yumejiさんの作られた髪型のデータ。ありがたく使わせていただいてます(^o^)。
続けて、次の試合の予告編を少しだけ。
珍しくガウン姿で登場のWSM社長兼レスラーの澤上マリ。
(このガウンもyumejiさんの作られたバスローブを使ってます。本当に感謝です。)
いつもは、社長として毅然とした態度を崩さない澤上マリ。何故か赤面して恥ずかしげなポーズを。いったい、マリ社長に何があったのか?
試合に勝利したにもかかわらず、『デーモン・クロー』のリンチを受け続けるパンサー・ミミ。
その時、凛とした声がリングに響き渡る。
「止めなさい! これ以上は、もう許さないわ!」
声の主は赤コーナーのトップに姿を現した、白尽くめの謎のマスクウーマンだ。
コーナーポストから高々と飛び上がった謎のマスクウーマン。
パンサー・ミミをいたぶっていたキマイラの後頭部にミサイルキックだ。
「ぐはっ!」
たまらず、ダウンするキマイラ。
パンサー・ミミをいたぶる楽しみの最中に、予期せぬ邪魔が入り、苛立ちを隠せぬデーモン・レイカが問いかける。
「お前、いったい何者だい?」
「私は、スノー・ホワイト! 『エンジェル・ナイツ』は私が守る。」
「何、言ってるんだい。スノー・ホワイトは病院送りにしたはず。それに、お前、全くの別人じゃないか。」
「そう、それなら、スノー・ホワイト2世、ホワイト・キグナスとでもしておきましょうか。」
ホワイト・キグナスと名乗った、謎のマスクウーマン。
顔の大半は白いマスクで覆われているものの、強い意志を秘めた切れ長の眼は、素顔が並外れた美人であることをうかがわせる。
また、白尽くめのコスチュームに包まれた肢体も、抜群のプロポーションだ。
「これ以上やるというなら、私が相手になるわ。」
「ふん、面白いじゃないか。ボロボロのミミをいたぶるのにも、すこし飽きた所だったんだよ。良いだろう、ホワイト・キグナスとやら。お前をミミのパートナーとして認めてやろうじゃないか。」
「望む所よ。貴方達、公式戦で叩き潰してやるわ!」
「舐めるんじゃないよ、今日の借りは倍返しにしてやるよ。『デーモン・クロー』を敵にまわしたこと、必ず後悔させてやるよ。」
『デーモン・クロー』の去ったリング上、ダウンしているパンサー・ミミに手を差し伸べるホワイト・キグナス。
「ミミさん、大丈夫ですか?」
「貴方は・・・」
その声から、正体に気づいたミミが思わず続く声を飲み込む。
「私も一緒に戦わせて下さい。お願いします。」
「この試合を見てわかるように、私は常に『デーモン・クロー』の標的にされてる。リング上、いやリングの外でも何をされるかわからないのよ。貴方にそれに耐えられる覚悟はある?」
「はいっ!」
決意を秘めた真摯な眼差しを見たミミが、ようやく顔をほころばせる。
「わかったわ。でもやるからには絶対優勝するわよ。」
「もちろんです。」
固い握手をかわす2人。新タッグチームの結成だ。
パンサー・ミミが、Fairy Youの勇希を始めとする若手レスラーの申し出を断って、敢えて一人で参戦したタッグ戦。その真意は、標的にされるであろう自分のパートナーが危険に陥るのを危惧してのことだったのだ。生半可な実力と覚悟ではミミのパートナーは務まらない。
ようやく心強いパートナーを得たパンサー・ミミ。このまま、勢いに乗って優勝だ! がんばれミミ、そしてホワイトキグナス!
試合結果:○パンサー・ミミ (失神KO) ナイトメア/ジャイアント・ベヒモス×
Bブロック 1回戦 第1試合 -完-
激闘の末、勝利を収めたパンサー・ミミ。
しかし、ベヒモスの攻撃を受け続けたダメージは大きい。精根尽きて、がっくりと膝をマットに付く。
「はぁ、はぁ、さすがに一人はきついわね。これから、この膝がどこまで持ってくれるか。」
あまりにも鮮やかなミミの逆転劇に、乱入の機会を逸したせーモン・レイカが漸くリングイン。
「しかし、手負いの女一人にやられるなんて、情けない奴らだねえ。」
「レイカ、何の用? 試合は終わったはずよ。」
「ふん、良いだろう。この試合はお前の勝ちを認めてやるよ。でもね、リングナースとして、今後の試合に耐えられるかお前の左膝をチェックしなきゃね。」
「いったい、何をする気?」
「このまま勝ち逃げしようなんざ、甘いんだよ。」
レイカの合図でリングインするジ・エクスキューショナーとアブドーラ・ザ・キマイラ。『デーモン・クロー』の中でも上位の強豪だ。
パンサー・ミミを取り囲む、『デーモン・クロー』のトップレスラー3人。じりじりと包囲網を縮めていく。
「くっ、卑怯な。」
さすがのチャンピオン、パンサー・ミミも、左膝の負傷と直前の試合のダメージが大きく、あえなく捕まってしまう。
身動きできないミミの左膝にローキックを次々に叩き込む、キマイラとレイカ。
ビシッ!
「ううっ!」
バシッ!
「うぐッ!」
・
・
「痛みを感じるってことは、まだまだ大丈夫だねえ。よーし、次行こうか。」
すでにボロボロのパンサー・ミミの左膝を、ジ・エクスキューショナーが膝十字固めで締め上げる。
ギシギシ。
通常と逆方向に、怪力で曲げられるミミの左膝が悲鳴を上げる。
さらに、ベヒモスのベア・ハッグでダメージを負ったミミの腰に、キマイラがニードロップを叩き込む。
「あうっ、くふうっ。」
苦悶の表情を浮かべ必死に手を伸ばすが、そこにパートナーはいない。孤立無援のパンサー・ミミ。
「ほーほっほ、これじゃあ2回戦は無理かもねえ。」
マットにデーモン・レイカの高笑いが響き渡る。
試合のに勝ったはずのパンサー・ミミを理不尽に痛めつける『デーモン・クロー』。ミミの左膝は、既に限界を超えている。このまま、レスラー生命を絶たれてしまうのか?
パンサー・ミミ絶体絶命!
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