会場の折りたたみ椅子をがリングに持ち込み、大きく振りかぶるデーモン・レイカ。
「さあ、覚悟しな! スノー・ホワイト!」
「まさか、それを? いやっ、止めて!」
抵抗しようにも、両足を巨漢男子レスラーに抑えられ、両肘も破壊されているのだ。どうすることもできない。
スノー・ホワイトの哀願を無視、渾身の力で椅子を振り下ろすデーモン・レイカ。
「とおっ!」
ドスン! ボキボキ!骨の折れるいやな音が響く。
「ゲホッ。」
「良い音がしたねえ。どうやら完全に恥骨が折れたようだね。ホーホッホ。」
「あううっ。」
散々痛めつけたスノー・ホワイトの股間を、無情にも、さらにハイヒールで踏みにじるデーモン・レイカ。
「『デーモン・クロー』に楯突くとこうなるんだよ。わかったかい、ホッホッホッホ。」
恥骨をへし折られた股間を踏みにじられるのだ。想像を絶する激痛がスノー・ホワイトを襲う。
グリグリ。
「ぐふう!」
グリグリグリ。
「うううぅー!」
グリグリグリグリ。
「あふうううっ!」
一際高い悲鳴を上げると全身を一瞬痙攣させ、ぐったりするスノー・ホワイト。遂に完全失神だ。
リング下で気絶していた大空ひかるもリング上に上げられ、無造作にスノー・ホワイトの上に放り投げられる。
「これで、パンサー・ミミの公式タッグ戦でのパートナー候補は全滅だねえ。お嬢ちゃんはともかく、スノー・ホワイトの方は徹底的に痛めつけてやったからね。当分試合はおろか、まともに歩くこともできないだろうね。さあ、これでミミがどうでるか。あいつのことだから、一人でもタッグ戦に出てくるかもね。それはそれで楽しみだね、フッフッフ。」
ミミのパートナーを潰せ! -完-
ギブアップも許されず延々と続く、三人がかりの一方的な攻撃。今度は、二人掛りの股裂きだ。
「さあ、お前たち。気合を入れて引っ張るんだよ!」
「おりゃー。」
「ぐおーー。」
普段から柔軟性を鍛えているレスラーにとって、180度の開脚自体は問題ないのだが、150kgを超えるスーパーヘビー級の巨漢レスラーに左右から引っ張られるのだから、これはたまらない。文字通り、身を引き裂かれるっような激痛がスノー・ホワイトの股間を襲う。
「むううっ!」
大きく開かれ無防備なスノー・ホワイトの股間を前に嘲笑するデーモン・レイカ。
「ホッホッホ。良い眺めじゃないか。さあ、約束通り股間を責めさせてもらうよ。」
「何言ってるの?これまで散々責めてたじゃないの?」
「フッ。まだまだこれからだよ。それっ!」
ボスッ!
打ち下ろされたレイカの拳が、スノー・ホワイトの下腹部にめり込む。
「ああっ!」
次々と打ち込まれるレイカの拳!
ドス!
「ゲホッ!」
ボス!
「グフッ!」
ドカッ! ・
「ううっ!」
・
・
・
一しきり、パンチを叩き込んだデーモン・レイカ。すっきりした表情だ。
「ふうー、これまで散々お前には『デーモン・クロー』の邪魔をされてきたからねえ。ようやく溜飲が下がったよ。そら、まだまだ行くよ。とうっ!」
気合一閃、高々と振り上げた足を勢い良く振り下ろす。かかと落としだ。
グシャ!
レイカのヒールがいやな音を立てて、スノー・ホワイトの股間にめり込む。
「あああっ。」
「そろそろ。とどめと行くかね。」
「ま、まだ、こ、これ以上何かしようというの?」
さすがのスノー・ホワイトも執拗な股間攻撃に息も絶え絶えだ。
情け容赦無い、デーモン・レイカの過酷な攻撃。このままだと、スノー・ホワイトが本当に壊されてしまう。もうこれ以上は止めてくれ!
「さっきは、あそこを痛めつけてすまなかったねえ。ちゃんとマッサージしてやるから安心しな。キマイラ、頼むよ。」
「フッフッフ。OK、レイカ。」
仰向けになったスノー・ホワイトの両足を押し広げろと、アブドーラ・ザ・キマイラは、スノー・ホワイトの股間を踏み付け、踏みにじる。
「そら、いくぞ!」
ドンッ!!グリグリグリグリ。
「あうっ!うぐうぅっ!」
思わず呻き声をあげるスノー・ホワイト。
「ん? どうやら股間マッサージは気に入ってもらえたようだね。」
ドンッ!!グリグリグリグリ。
「くうっ!」
ドンッ!!グリグリグリグリ。
「ああっ!」
・
・
・
「今日は、特別サービスだよ。エクスキューショナー、胸もマッサージしてやりな。」
「待ってました!」
嬉々として、スノー・ホワイトの胸を揉み始めるジ・エクスキューショナー。しかし、それはマッサージなどという生易しいものではない。握力200kgを超える怪力で、力任せに握られるのだ。
「どうだ、気持ち良いか?」
「う、くうっ・・・。」
スーパーヘビー級の巨漢レスラーに女性の急所を責められ、マット上で悶絶するスノー・ホワイト。
(このままだと、私、本当に壊されてしまう!)
「マッサージで気持ち良くしてるだけじゃ、プロレスとは言えないねえ。そろそろ、プロレスやろうかね。」
「何を馬鹿なことを。」
「エクスキューショナー、行くよ!」
「おうっ!」
瞬時にスノー・ホワイトの肘を、腕ひしぎ逆十字に捉えるデーモン・レイカとジ・エクスキューショナー。二人ともレスリングのテクニックも、一流なのだ。
「レイカ、折っても良いのか?」
「まあ、待ちな。へし折っちゃったら、そこで楽しみが終わるからね。間接が壊れる寸前の力で絞め続けるんだよ。」
ミシミシミシミシ。
「むうっ! うぐぐぐ!」
苦悶の表情で必死に絶えるしかないスノーホワイト。
会場の入り口を封鎖され、パンサー・ミミたちの救援も期待できない孤立無援の状態。ギブアップすることさえ許されず、延々とマット上で痛めつけられるスノー・ホワイト。果たして、この無間地獄から脱出することができるのか?
動きの止まったスノー・ホワイト、その股間に左膝を差し入れ、高々と担ぎ上げるジ・エクスキューショナー。
「ほら、まずは挨拶代わりだ。とりゃー。」
ジ・エクスキューショナーはスノー・ホワイトの体を勢い良く振り下ろし、彼女の股間を左膝に叩きつける。本場仕込のマンハッタン・ドロップだ。
ガツッ!
「あうぅ!」
苦痛に顔をゆがませ、うめき声を上げるスノー・ホワイト。
スノー・ホワイトの体を裏返して、今度は両足を大きく広げた格好で持ち上げるジ・エクスキューショナー。その前では、アブドーラ・ザ・キマイラが膝を立てて待ち構えている。
「おらあっ、行くぞ!」
「OK、いつでもいいぜ。」
スノー・ホワイトの体を抱えたまま、その場で大きくジャンプするジ・エクスキューショナー。二人分の体重を乗せて、スノー・ホワイトの体をキマイラの膝に叩きつける。
「おりゃーっ!」
グシャッ、いやな音を立てて、キマイラの膝がスノー・ホワイトの股間にめり込む。
「うっ!」
あまりの激痛に、スノー・ホワイトの呼吸が一瞬止まる。
股間を押さえ悶絶するスノー・ホワイトに淫靡な笑みを浮かべたデーモン・レイカが話しかける。
「股間攻撃は気に入ってもらえたかい。今日はお前の股間を徹底的に責めさせてもらうよ。さすがに股関節をやられれば、公式タッグ戦出場どころか、しばらくはまともに歩くのも難しいだろうからね。どうだい、スノー・ホワイト、いや雪風瑞穂と言った方がいいかい。」
「くっ、貴方、私の正体をなぜ?」
「まさか、これまで知られてないとでも思ってたのかい。お前の正体はとっくにばれてるよ。すまないねえ、今日の試合の後じゃあ、フィアンセともしばらくエッチできなくるかもねえ。」
「彼とは、そんな仲じゃないわ。」
「なんだ、まだやってないのかい。ってことは、この年でまだバージンかい。ほっほっほ。」
「その、汚い口を閉じなさい。」
女性の弱点を知り尽くしたデーモン・レイカの標的は、スノー・ホワイトの股間だ。未だ誰にも触らせたことの無い、乙女の神聖な秘部を容赦なくいたぶる『デーモン・クロー』。こんな卑劣な奴らに負けるな、がんばれスノー・ホワイト!!
まずはジ・エクスキューショナーとアブドーラ・ザ・キマイラに相手をさせ、デーモン・レイカは高みの見物を決め込んだようだ。
「さあ、お前たち、しっかり相手をしてやりな。」
スーパーヘビー級の巨漢二人が相手、一度捕まれば終わりだ。距離を保ちつつ、打撃技で闘うスノー・ホワイト。その攻撃は確実にヒットしてるのだが、背後を気にしながらでは体重が乗らず、決定的なダメージを与えるまでは至らない。じりじりと時間だけが経過していく。
5分過ぎた辺りで、急に動きが鈍くなるスノー・ホワイト。三人を相手にするプレッシャーに加え、一度プロレス界を引退した身、復帰直後でトレーニング量が絶対的に不足、一気にスタミナを消耗したのだ。
「はあ、はあ、はあ、はあ。」
(まさか、これくらいでスタミナが切れるなんて。)
がっくりマットに膝を突くスノー・ホワイト。
「だらしないねえ。もう体力が尽きたのかい?」
嘲笑するデーモン・レイカ。
動きの止まったスノー・ホワイトをジ・エクスキューショナーが遂に背後から捕える。その右手はスノー・ホワイトの胸をがっちりと掴んでいる。
「漸くつかまえたぞ。ん? そんなに大きいってわけじゃないけど、かたくて張りがあって良い感じだぜ、このおっぱい。」
「くっ、離しなさい!」
「いいかい。まずは、こいつの動きを完全に止めるんだよ。ボディを徹底的に責めな!」
「OK、レイカ。そりゃー!」
ドスッ!
アブドーラ・ザ・キマイラのボディ・ブローがスノー・ホワイトの腹部にめり込む。
「ぐはっ!」
これまで見物を決め込んでいたデーモン・レイカも攻撃に参加、切れ味鋭いミドルキックをスノー・ホワイトのボディの叩き込む。
「そりゃっ!」
「げほっ!」
「今度は俺の番だぜ。」
キマイラが助走を付けたパンチを打ち込む。
「あうっ!」
執拗にスノー・ホワイトのボディにパンチ、キックを集中する『デーモン・クロー』。
「おらっ!」ビシッ!
「ぐふっ!」
「フンッ!」ドスッ!
「ああぁ!」
「とりゃあ!」バスッ!
「くうぅ!」
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デーモン・レイカによって練りに練られた策略。このまま思惑通り潰されてしまうのか。がんばれスノー・ホワイト、卑劣な『デーモン・クロー』に負けちゃだめだ!