誤って注射を刺され、一瞬で卒倒するジャイアント・ベヒモス。
「わ、わ、わ、やってしまった。どうしましょう。」
激しく狼狽するデビル・クラウン。
(あの注射、ベヒモスが気絶するなんて。中身は何だったのかしら?あんなもの私にされてたらと考えるとぞっとするわね。)
ピクリともしないベヒモスを見て怖気を奮うレディ・サンダー。気を取り直し、デビル・クラウンに向き合い反撃宣言だ。
「さあ、これで1対1よ。覚悟なさい。」
「さっきは、人の胸を良いように蹴ってくれたわね。お返しよ。コォーーーーッ! 豪・雷・乱・舞!」
気合と共に繰り出される、超高速の連続キック。レディ・サンダーの必殺技『ダンシング・サンダー・キック』だ!
苦闘の末、勝利を掴んだレディ・サンダーを勝利の余韻に浸らせる間も無く、リングに姿を現したのは、『デーモン・クロー』のリーダー、デーモン・レイカだ。
「レディ・サンダーとやら、お前の実力、たっぷりと見せてもらったよ。ベヒモスの怪力とデビル・クラウンの媚薬責めを跳ね返すとは。ふん、なかなかやるじゃないか。」
「今日の試合、全部貴方が仕組んだことなのね!」
「まあね。最後の注射の誤爆は計算外だったけどね。」
「くっ卑劣なまねを! プロレスで正々堂々勝負できないの?」
「ふん、これもプロレスのうちさ。今度、リングで合う時を楽しみにしてるよ。」
2対1のハンディキャップマッチ、卑劣な媚薬攻撃にも耐えて、遂に勝利したレディ・サンダー。だが『デーモン・クロー』との闘いはまだまだこれからだ。負けるなレディ・サンダー!!
ハンディキャップマッチ -完-
注射針の先が体に触れようとした正にその瞬間、レディ・サンダーのキックがデビル・クラウンの股間を襲う。
「ゲホッ!」
体の動きを奪う毒針の効果、常人なら一週間、鍛えられたレスラーでも1~2日は持続するはずだが。サンダーの人並みはずれた精神力が打ち勝ったのだ。
続いて、背後のジャイアント・ベヒモスの股間にもヒールキック!
「グギャー!」
思わずサンダーの胸を掴んでいた手を緩めるベヒモス。
ようやく拘束から開放されたとはいえ、レディー・サンダーにとって2対1の不利な状況には変わりは無いはずなのだが。虚を突かれてあせる『デーモン・クロー』チーム。
「キィー! よくもやってくれましたね。ベヒモス、何してるんですか?早くサンダーさんを捕まえなさい!」
「この野郎、おとなしくしろ!」
ベヒモスの突進を間一髪でかわすレディ・サンダー!
プスッ!
勢いあまったベヒモスの胸にデビル・クラウンの注射が誤爆。妖しげ液体が注入される。
「し、しまった!!」
「うっうう。」
(私の胸が、胸が。まるで焼ける様。)
胸を抱えて、マット上で身悶えるレディ・サンダー。
「ホーホッホ。どうやら私のプレゼントお気に召したようですな。」
「俺にも、おっぱい触らせてくれ!」
ジャイアント・ベヒモスがサンダーを引きずり起こして、その巨大な手で胸を鷲掴みにする。
「おおっ、何て良い触り心地なんだ。」
無残にも赤く腫れ上がった、レディ・サンダーの美乳が人間離れした握力で揉みしだかれる。
「ぐはっ!くうっ!」
サンダーの胸を襲う、激痛と痺れるような感覚。
その間に、デビル・クラウンは何やら妖しげな液体の入った注射器をリングに持ち込んでいる。
「今日は、媚薬のフルコースを味わっていただきますよ、フフフ。」
「これですか。言わば女性用のバイアグラといった所でしょうか。ただ効き目が強すぎて商品にならなかった失敗作と聞いてますが。これを貴方に注射したら、いったい何が起きるんでしょうね。ホッホッホッホ。」
「うっ、そんなもの。止めなさい!」
デビル・クラウンの言葉に顔を引きつらせるレディ・サンダー。
「なあに、遠慮は無用ですよ。どこに注射しましょうか。やはり直接あそこが良いですかな。フッフッフッフ。」
レディ・サンダーの股間を狙う、妖しい注射針。次々と襲う媚薬地獄。このままリング上で辱められるのか。危うし、レディ・サンダー!!
毒針で体の自由を奪われたレディ・サンダーを、リング中央でがっちりとジャイアント・ベヒモスのボディ・シザースが捕える。
「そりゃっ! これでどうだ?」
「ぐうっ! 」
一方デビル・クラウンは、持ち込んだ小瓶から何やら妖しげなゼリー状の粘液を取り出している。
「サンダーさん、私からも素敵なプレゼントがありますから、少々お待ち下さい。」
身動きできないサンダーの胸に、ゼリー上の粘液を塗りこめて行くデビル・クラウン。
「ううっ。これは、いったい何なの?」
妖しげな粘液のおぞましい感触に、サンダーの声も不安げだ。
「催淫ローションですよ。通常は20倍に薄めて使うのですが、本日はなんと原液のまま。貴方の美しい胸に敬意を表して特別サービスです。」
「はいはい、ちゃ~んとコスチュームの下にも塗って差し上げますからね。」
コスチュームの胸の内側から手を差し込み、催淫ローションを直にサンダーの柔肌に塗りこむデビル・クラウン。
「ああっ、やめなさい!」
いつもは凛としたサンダーの口調に、哀願の響きが含まれている。
「遠慮はご無用ですよ。形、大きさ、張り、柔らかさ、サンダーさん、あなたのおっぱい最高ですよ。」
デビル・クラウンは、調子に乗ってサンダーの生の乳房を好き勝手に揉み回す。
催淫ローションを塗りこまれ、無残にも真っ赤に充血したレディ・サンダーの美乳。
「おやおや、なんだか凄い色になってきましたねえ。さすがに原液のままじゃまずかったでしょうか。ほっほっほ。」
「はあっ、はあっ。」
(胸が、胸が熱い。。。)
「はい、これで準備完了です。」
「私からのプレゼント、受け取ってください。」
バシッ!
「ぐはっ!」
ビシっ!
「ぐふっ!」
ドスッ!
「ああっ!」
グシャッ!
「くうっ!」
・
・
・
サンダーの充血した胸に次々と叩き込まれるデビル・クラウンのキック攻撃。
(だめ、このままじゃ私の胸が壊されてしまう。それに何、この感じ?)
元々、女性の急所の一つである乳房、しかも催淫ローションの原液により、その感覚は何十倍にも高められているのだ。凄まじい激痛がサンダーを襲う。同時に体の芯から沸き起こる妖しい感覚。
胸を狙った卑劣な攻撃。このままデーモン・クローに屈してしまうのか。負けるなレディ・サンダー!
ジャイアント・ベヒモスと激闘を繰り広げるレディ・サンダー。
相手は二人、常に敵のパートナーにも注意が必要なのだが、敵コーナーと距離があるし、何より眼の前のベヒモス相手に一瞬も気を抜くことは許されない。
背中に隙のできたサンダーをデビル・クラウンの吹き矢が狙う。
「さすがにレディ・サンダー、強いですね~。でも、これまでです。」
シュッ。
プスッ。
レディ・サンダーの背中に突き刺さる妖しい針。
「何? あああっ!」
一瞬ちくりとした背中の痛みの後、全身を襲う雷に打たれたかのような激痛。
がっくりと腰を落とすレディー・サンダー。必死に立ち上がろうとするが体が言うことを効かない。呼吸をするのも苦しげだ。
「はあっ、はあ。いったい何をしたの?」
「フフフ、この針の先には、特別なお薬が塗ってあるんですよ。まあ、軽い神経毒としびれ薬のブレンドって所でしょうか。あっ、心配しないでも良いですよ。一週間もすれば普通に動けるようになりますから。」
得意げに毒針の解説をするデビル・クラウン。
「卑怯者!2対1でも正々堂々勝負できないの?」
「何とでもお言いなさい。そうそう言い忘れてましたが、強烈な媚薬もしっかり入ってますから。美しいレディへの私からのスペシャルサービスです。」
「どこまで卑怯なまねを!」
唇をかむレディ・サンダー。
2対1のハンディの上、毒針攻撃で体の自由を奪われたレディ・サンダー、絶体絶命! これから、いったいどうなる?