3対1で延々と弄られる、パンサー・ミミ。絶体絶命のピンチだ。
その時、アリーナの通路を一陣の白い旋風が!
白尽くめの謎の覆面レスラーが、トップロープを跳び越えてリングイン。
あっという間に、ドン・ポーゴとナイトメアを蹴散らす謎の覆面レスラー。
「貴様いったい何者だ?」
「私は、スノー・ホワイト! これ以上ミミには、指一本ふれさせないわ。」
「ふん、ミミを痛めつける目的は果たしたからね。今日のところは引いといてあげるよ。だが、覚えときな、スノーホワイト。今度リングで会う時は、『デーモン・クロー』に楯突いたこと、たっぷりと後悔さえてやるよ。」
ヒール軍団の去ったリング上で、向き合うパンサー・ミミとスノー・ホワイト。
「ミミ、大丈夫?」
「貴方、瑞穂ね?今頃ハネムーン中じゃなかったの?」
数ヶ月前に結婚のため引退したはずの同期レスラーの名前を口にするミミ。
「これ以上貴方や、『エンジェル・ナイツ』のメンバーがやられるのをじっと見てられないの。私にもいっしょに闘わせて!」
「だめよ、貴方の復帰は許さないわ!」
差し出された、スノー・ホワイトの手を振り払うミミ。
「・・・くっ、良いわ。じゃあ私は勝手にやらせてもらうわ。」
申し出をありがたく感じつつも、親友の引退後の幸せな生活を願い、心を鬼にして共闘を断るパンサー・ミミ。
左膝に大きなダメージを負ったものの、WSMの看板レスラーであるパンサー・ミミには試合欠場は許されない。SAYURIも負傷欠場中でまさに満身創痍の『エンジェル・ナイツ』。いったい、これからどうなるのか?
標的はチャンピオン -完-
再び、男子レスラー二人掛かりで抑えられるパンサー・ミミ。
「パンサー・ミミの胸を触れるなんて夢のようだ。」
背後からミミの胸を揉みしだく、ドン・ポーゴ。
「柔らかいなあ。手に吸い付くようだ。ほっほっほ。」
「くうっ、離しなさい。」
ララ・ザ・クラッシャーがリングに持ち込んだのは、試合用のゴングだ。
「そりゃっ!」
力まかせにゴングを振り下ろすララ・ザ・クラッシャー。ゴングの金属部分がミミの膝頭にまともに当たる。
グシャッ。何かが潰れたような音が響く。
「が!ぐあっ!」
「しまった、ちょっとやり過ぎたかな?レイカには完全に壊しちゃダメって言われてたんだけど。まっ、良いか。」
「ああっ!」
(私の左膝が。。。)
あまりに苦痛にうめき声を上げ、左膝を抱えて悶絶するパンサー・ミミ。
「これだけ痛めつけとけば、チャンピオンベルトはもう私のものに間違いないね。ふふふふ。」
「さあ、お前たち、好きに触って良いよ。」
ミミの両腕を踏みつけるララ。
「今度は俺にも、胸を触らせろ。どうだ、おっぱいクロー!」
両手でミミの胸をぐしゃぐしゃに揉みまくるナイトメア。
「じゃあ、僕は股間を触っちゃおう。ほれほれ。」
ドンはミミの股間に手を這わすと、揉んだり、擦ったり、指を突き立てたりやりたい放題だ。
「ああっ、貴方たち止めなさい。」
徹底的に痛めつけられ上、両手を封じられたミミにはなすすべも無い。
チャンピオンが、観客の前で良いように体を触られまくる屈辱。
(こんな奴らに体を。く、悔しい。)
このまま、卑劣なヒールに屈してしまうのか。立ち上がれ、パンサー・ミミ!
不意を付かれて、ダウンしたパンサー・ミミを襲う三人がかりのストンピングの嵐!
ミミの胸に狙いを定めたのはドン・ポーゴ。ストンピングの後、さらに胸を押しつぶすようにぐりぐりと踏みにじる。
「チャンピオンの胸、すげー弾力、靴の裏からでもわかるぞ♪ そりゃっ、ぐりぐり!」
「ううっ!」
「そりゃっ、ぐりぐり!」
「ううっ!」
三人がかりの執拗なストンピング。何十発いや何百発踏みつけられたのか。深いダメージを負い完全にグロッキー状態のパンサー・ミミを取り囲むヒール達。
「どうしたミミ、これで終わりか?」
吠えるナイトメア。
「おおっ、チャンピンもう動けないぞ。こりゃ触り放題だな。」
助平な笑いを浮かべるのはドン・ポーゴ。
「まだまだ、序の口だよ。私はレイカと違ってお前のベルトを狙ってるからね。今日は徹底的に痛めつけさせてもらうよ。」
ララ・ザ・クラッシャーはまだまだ痛めつけ足らないらしい。
(くっ、こんな奴らに負けるわけにはいかない!)
必死に立ち上がろうとするミミだが、体が言うことを効かない。
我らのチャンピオン、パンサー・ミミの大ピンチだ!がんばれ、こんな卑劣な奴らに負けるな!
ドンはもう当てにできない。二人を相手に孤軍奮闘するパンサー・ミミ。卍固めでナイトメアを捕え、強靭な脚力で首を締め上げる。
「どう、ギブアップ?」
「ぐうっ。」
たまりかねて、ララ・ザ・クラッシャーがカットに入る。いつもなら、ここでパートナーのSAYURIが素早くフォロー、ララを抑えるのだが。
「ドン、早くララを止めて!」
「OK、チャンピオン。」
ミミの指示で、ドン・ポーゴもリングイン。
「ドン、行くよ!」
ララの呼びかけに呼応。リングの対角線上を助走したララとドンのサンドイッチ・ラリアットがミミの首を挟撃!
「ぐはっ!いったい何が?」
「悪いねチャンピオン。『デーモン・クロー』に味方すれば、あんたの体、好きなだけ触っても良いって言われたんだよね。へへへ。」