WSMヘビー級チャンピオンのパンサー・ミミ。今日は『デーモン・クロー』のララ・ザ・クラッシャー、ナイトメア組相手のタッグマッチだ。強敵を相手にいつもならパートナーはSAYURIのはずだが、『デーモン・クロー』の卑劣な罠にはまり負傷休場中。なんとSAYURIの代わりのパートナーに抜擢されたのは三流ヒールのドン・ポーゴ。ベビーフェースとヒールのタッグはWSMでは異例の組み合わせだ。
「ドン!良い?ピンチになったら、すぐタッチするのよ!」
(この人、どこまで役にたつのかしら?)
「OK! まかせときな、チャンピオン。」
ミミの悪い予感は的中。WSMヘビー級王座の次回挑戦者の最有力候補とも噂される実力者ララ・ザ・クラッシャーの前に、ドン・ポーゴは手も足もでない。
「ドン、早く代わって!」
タッチを受けて、リングインするや否や、WSM一と評される高さと美しいフォームをほこるミミのドロップ・キックが炸裂!
スーパーヘビー級の男子レスラーも参戦するWSMマットで、パンサー・ミミが名実ともにトップをはれる秘密は、高いテクニックと抜群のスピードを支える足のばねにあるのだ。