会場の折りたたみ椅子をがリングに持ち込み、大きく振りかぶるデーモン・レイカ。
「さあ、覚悟しな! スノー・ホワイト!」
「まさか、それを? いやっ、止めて!」
抵抗しようにも、両足を巨漢男子レスラーに抑えられ、両肘も破壊されているのだ。どうすることもできない。
スノー・ホワイトの哀願を無視、渾身の力で椅子を振り下ろすデーモン・レイカ。
「とおっ!」
ドスン! ボキボキ!骨の折れるいやな音が響く。
「ゲホッ。」
「良い音がしたねえ。どうやら完全に恥骨が折れたようだね。ホーホッホ。」
「あううっ。」
散々痛めつけたスノー・ホワイトの股間を、無情にも、さらにハイヒールで踏みにじるデーモン・レイカ。
「『デーモン・クロー』に楯突くとこうなるんだよ。わかったかい、ホッホッホッホ。」
恥骨をへし折られた股間を踏みにじられるのだ。想像を絶する激痛がスノー・ホワイトを襲う。
グリグリ。
「ぐふう!」
グリグリグリ。
「うううぅー!」
グリグリグリグリ。
「あふうううっ!」
一際高い悲鳴を上げると全身を一瞬痙攣させ、ぐったりするスノー・ホワイト。遂に完全失神だ。
リング下で気絶していた大空ひかるもリング上に上げられ、無造作にスノー・ホワイトの上に放り投げられる。
「これで、パンサー・ミミの公式タッグ戦でのパートナー候補は全滅だねえ。お嬢ちゃんはともかく、スノー・ホワイトの方は徹底的に痛めつけてやったからね。当分試合はおろか、まともに歩くこともできないだろうね。さあ、これでミミがどうでるか。あいつのことだから、一人でもタッグ戦に出てくるかもね。それはそれで楽しみだね、フッフッフ。」
ミミのパートナーを潰せ! -完-
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