どさくさに紛れて、胸を触りまくるレフリー保座四郎に勇希の怒りが爆発。強烈な肘鉄を食らわす。
「いつまで、触ってるの?」
「あうっ!」
さらに、優菜の胸を揉みまくっているマグニフィセント・権三の後頭部に蹴りを入れる勇希。
「貴方、いい加減にしなさいよ!」
「ぐはッ!」
勇希の怒りは止まることを知らない。腰の入った左フックがドン・ポーゴの顔面にクリーンヒット。
「こらっ、優菜を離せ!」
「ゲホッ!」
ようやくドン・ポーゴのコブラツイストから開放された優菜。
「はぁ、はぁ、ありがとう勇希。」
「優菜、大丈夫? 貴方は下がってて。私が、代わりにたっぷりお返ししてやるわ。」
そこへ、何とか立ちあがったマグニフィセント・権三。
「こら、貴様! 年寄りに何てことするんじゃ。」
「よくも、二人掛かりで優菜をいたぶってくれたわね。許さないわよ!」
「むむっ、小娘め。ドン、早く取り押さえろ! えっ?」
取り押さえるも何も、目を回して完全にダウンしているドン・ボーゴ。
「馬鹿者! いつまで寝ておるんじゃ。わしの大ピンチなんじゃぞ!」
おとなしい優菜と違って、気の強い勇希のまさかの反撃に遭い、たじたじのへなちょこ男子レスラータッグ。このまま『Fairy You』がデビュー戦を白星で飾るのか?
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