ローレンス姉妹、ジャンヌ・ミラージュ組 VS 『デーモン・クロー』の3対3タッグマッチ。
試合序盤、ローレンス姉妹の姉アイリーンがアブドーラ・ザ・キマイラをレスリングテクニックで圧倒。WSM一とも噂される実力を如何なく発揮し、150kgは超える巨体を軽々とジャーマンで投げつける!
「お姉様、凄いわ!」
赤コーナーから声援を飛ばすのは、妹のアリスだ。
かろじてアイリーンの猛攻をしのいだキマイラが、自軍コーナーにアイリーンを押し込む。エプロンサイドのデーモン・レイカがアイリーンにささやきかける。
「アイリーン、『デーモン・クロー』へ入りなよ!」
「何を馬鹿なことを!」
「お前、世界一になりたいんだろう?ベビーフェースのままじゃ、永遠にパンサー・ミミとは闘えないよ。」
「うっ、それは。。。」
レイカの悪の誘いに動揺するアイリーン。
アイリーンの目標は、世界トップクラスの女子レスラーの集まっているWSMでチャンピオンになること。レイカの言う通り、ベビーフェースでいる限りは同じベビーフェースのミミと試合が組まれることは無い。理屈では理解していても、ずっとジレンマを感じていたのだ。
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