がっちり極まったワンダー・バニーの腕ひしぎ逆十字。効いてないはずは無いのだが、変態M男のベンは薄ら笑いを浮かべている。
「おいおい、あまり股間とおっぱいを腕にを押し付けないでくれよ。気持ち良すぎるぜ。へへへへ。」
「えっ?」
パートナーのキューティー・タイガーのためにも無我夢中で闘っていたワンダー・バニーだが、ベンの一言ではっと我に帰ってしまう。
(やだ、私。こんな恥ずかしいコスで男子レスラーに組み付いてるの。)
潔癖症で男性恐怖症の弱気な性格が顔を出し、思わず締め上げている力を緩めてしまう。
ベンからギブアップを奪えない間に、強烈なエルボーを喰らってダウンしていたデビル・クラウンも漸く息を吹き返す。
「うーん、さっきの一撃は効きましたよー。」
「お返しですよ。それっ。」
ジャンピング・ニードロップをワンダー・バニーの首元へ落としていくデビル・クラウン。
一発、二発、三発・・・
比較的スリムとはいえ、190cmを超える長身のクラウン、そのウェイトは優に100kgは超えている。さすがのワンダー・バニーも腕ひしぎを解いてしまう。
レスリング技術は超一流のワンダー・バニーだが、一度顔を出した弱気の虫が、すっかり動きの切れを奪ってしまった。成す術も無く、キワモノ2人組に絡めとられてしまう。
「実は、お姉さんのアイリーンから貴方の男性恐怖症を治すよう頼まれてるんですよ。今日は、今からたっぷり触ってあげますよ。ほっほっほっほ。」
「うそよ! お姉さまがそんな事言うはずないわ。」
しっかりと四肢を拘束されて、身動きできないワンダー・バニー。
背後からベンが、アリスの胸をまさぐる。
「へへへへ、もみもみもみ。」
「止めて、放して!」
一方、デビル・クラウンはアリスの股間に手をはわす。
「何事も慣れが大事ですよ。ほっほっほ。」
「いやーーーーーーーー。」
英国の上流貴族令嬢の汚れを知らぬ体にまとわりつく変態男子レスラー2人組。潔癖症の彼女にとっては耐え難い苦しみだ。
キューティー・タイガーに続き、ワンダー・バニーも『デーモン・クロー』の毒牙にかかり、倒されてしまうのか。危うし、プリティ・ビースト。
| ホーム |