頭からマットに叩きつけられ、再び失神した大空ひかるの手を取り、無理やり引き起こそうとするジ・エクスキューショナー。
「ぐへへへ、まだまだこれからだ。」
その時、リングに凛とした声が響き渡る。
「もう、それ以上はおよしなさい!!」
エプロンに立つ白尽くめのマスク・ウーマン。『エンジェル・ナイツ』の危機にどこからともなく現れ、敵を蹴散らす謎のレスラー、純白のブリザード、スノー・ホワイトだ!
「その娘は、もう闘えないじゃないの。これ以上やるというのなら私が相手になるわ。」
「おのれー、俺様の楽しみの邪魔をするな!」
無造作に突っ込んでくるジ・エクスキューショナーの突進を軽やかに交わすと、左後ろ回し蹴りを後頭部に叩き込むスノー・ホワイト。
ダウンしたジ・エクスキューショナーを尻目に、大空ひかるを医務室に連れて行こうと足早にリングを去ろうとするスノー・ホワイト。
その行く手をさえぎるデーモン・レイカとアブドーラ・ザ・キマイラ 。
「待ってたよ、スノー・ホワイト。」
「何、どういうこと?」
「その娘をいたぶれば、必ずお前が出てくると思ってたよ。」
「これは、私をおびき出すための罠? まさか、そのためにここまでひかるを痛めつけたっていうの。『デーモン・クロー』、絶対許さない!」
「公式タッグ戦でお前とミミが組むと、ちょいとやっかいだからね。今日ここで潰させてもらうよ。」
「どこまでも卑怯なまねを。いいわ、こっちこそデーモン・レイカ、お前を今日倒してやるわ。」
「会場の入り口は封鎖してあるからね。ミミたちは助けにこれないよ。ふん、一人でどこまでやれるか、お手並み拝見と行こうじゃないか。」
パンサー・ミミのタッグ・パートナーを潰す。真のターゲットはスノー・ホワイトだったのだ。孤立無援の中、『デーモン・クロー』のトップレスラー三人を相手に、いったいどう戦うのか? 負けるなスノー・ホワイト!!
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