リング中央で、エミー南条を2人掛かりで痛めつける『ヘル・タイガース』。
「マリさん、何やってるんですか~。早く助けてあげないと、このままじゃエミーさんがかわいそうですよ~。」
コーナーの澤上マリを挑発するタイガー・ノワール。
「ダメです、社長。こいつ等の挑発に乗っては。」
「お前は黙ってな!」
エミーのボディを踏みつけるブラッディー・タイガー。
「げほっ!」
ついにたまりかねて、リングインした澤上マリ。
「エミーを放しなさい! 貴方達の狙いは、私なんでしょ。」
「やっと、本命の登場だね。お前はもう用無しだよ。」
エミーを場外へ蹴りだすブラッディー・タイガー。
「マリさん、意気込むのはかまいませんけど、あまり動くとパレオが外れちゃいますよ~。」
「くっ。」
パレオが外れるのを気にして、動きの鈍い澤上マリをを攻め立てる『ヘル・タイガース』
強烈なサンドイッチ・ラリアートが炸裂!
「ぐはっ!」
これには、流石の澤上マリもたまらずダウンする。
ダウンした澤上マリを、怪力のブラッディー・タイガーが背中を踏みつけておいて、しゃちほこ式逆えび固めに捕える。
「どうだい、ノワール。そろそろ、こいつのパレオをはぎとってやろうじゃないか。」
「良いですか~、マリさん。ブラッディーがこう言ってますけど。」
あくまでも小馬鹿にした口調のタイガー・ノワール。
「や、止めなさい。」
澤上マリの腰を覆っていたパレオが遂に剥ぎ取られた。
その下は、女性器をかろうじて覆うだけの極小コスチュームだ。
「おやっ、おかしいねえ。このコスなら絶対、ヘアーが顔を出すと思ったんだけど。」
「こいつ、入場が遅れたけど、控え室で下の毛の処理をしてたんじゃないのかい。」
「えっ、そうなんですか。マリさん? ってことは、今マリさんのあそこはツルツルってこと? はっはっはっは、こりゃ良いですねえ。」
「くっ!」
リング上で辱められる屈辱に、思わず唇をかむ澤上マリ。
WSMをこれまで女社長として支えてきた澤上マリ。社長として常に毅然とした態度を崩さない一方、所属レスラーの事をいつも第一に考える優しさも併せ持つ頼れるリーダーだ。だがその素顔は、やはり一人の女性にすぎない。その心が折れようとしている。
がんばれマリ社長! こんな卑劣な奴らに屈しちゃだめだ!
WSMを守るんだ!
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